2026年4月1日

クライアント向けステータスページの活用法|問い合わせを減らす運用術

ステータスページ クライアント対応 運用効率化 死活監視

「今サイトどうなってるの?」を毎回聞かれていませんか?

制作会社にとって、クライアントからの「サイトが落ちてるんですけど」「今どうなってますか?」という問い合わせ対応は、想像以上に工数がかかります。障害発生時は復旧作業に集中したいのに、複数のクライアントから同時に連絡が来ると、対応が後手に回りがちです。

この問題を解決するのがステータスページです。サイトの稼働状況をリアルタイムで公開することで、クライアントが自分で状況を確認でき、問い合わせを大幅に減らせます。

ステータスページとは

ステータスページは、監視対象サービスの稼働状況を一覧表示するWebページです。SaaS企業が自社サービスの状態をユーザーに公開する用途でよく知られていますが、Web制作会社がクライアントサイトの稼働状況を提示する目的でも有効です。以下の情報を含みます。

  • 現在の稼働状態: 正常 / 低下 / 障害中
  • 過去の稼働率: 直近30日間や90日間のアップタイム
  • インシデント履歴: 過去の障害とその対応内容
  • メンテナンス予定: 計画停止のスケジュール

Miterlでステータスページを設定する

Miterlでは、監視設定と連携したステータスページを簡単に作成できます。公開ステータスページの内容は、スラッグを指定して API から取得できます(公開ページは認証不要)。

# 公開ステータスページの現在の状態を取得(slug を指定)
curl -X GET https://miterl.com/api/v1/status-pages/your-client-slug \
  -H "Content-Type: application/json"

# レスポンス例(抜粋):
# {"data":{"name":"クライアントA ステータス","slug":"your-client-slug",
#   "overall_status":"operational",
#   "monitors":[{"id":1,"name":"Webサイト","status":"up","uptime_90d":99.9}],
#   "incidents":[],"upcoming_maintenance":[]}}

レスポンスには全体ステータス・各監視対象の稼働状態・直近90日の稼働率・インシデント履歴・予定メンテナンスが含まれるため、これをそのままクライアント向けの表示に組み込めます。

運用のベストプラクティス

1. クライアントごとにページを分ける

全サイトを1つのページにまとめるのではなく、クライアントごとに専用のステータスページを用意しましょう。他社の障害情報が見えてしまうリスクを防げます。

2. インシデント発生時は経過を更新する

ステータスページの信頼性は、情報の鮮度で決まります。障害を検知したら以下のタイムラインで更新しましょう。

  1. 検知直後: 「調査中」のステータスに変更
  2. 原因判明時: 原因と対応方針を記載
  3. 復旧時: 復旧報告と再発防止策を追記

3. メンテナンス予定を事前に公開する

計画メンテナンスは最低48時間前にステータスページで告知します。これだけで「急にサイトが落ちた」というクレームを防げます。デプロイスクリプトにMiterlのWebhook呼び出しを組み込めば、メンテナンス開始と同時に監視アラートを自動停止できます。

# デプロイ前にメンテナンスウィンドウを開始(1時間後に自動終了)
curl -X POST https://miterl.com/api/v1/webhooks/maintenance/$MITERL_TOKEN/start \
  -H "Content-Type: application/json" \
  -d '{"duration_hours": 1, "name": "定期メンテナンス — v2.1.0 リリース"}'

問い合わせ削減の効果

ステータスページを導入した制作会社では、障害時の問い合わせが平均で60〜70%減少するというデータがあります。削減できた時間を復旧作業や品質改善に充てることで、サービス全体の品質が向上します。20サイト以上を管理している制作会社なら、月に節約できる対応時間は数時間規模になることも珍しくありません。

ステータスページを自社ブランドで顧客向けに作るには

Miterlでは、Standardプラン以上でステータスページを完全に自社ブランド化できます。具体的には、(1) アカウント設定の「ブランディング」で企業ロゴと配色を登録し、(2)「Powered by Miterl」表記を非表示にし、(3) ステータスページ編集画面で独自ドメイン(例: status.yourclient.jp)を登録してDNSにCNAMEレコードを追加します。この3つを組み合わせることで、クライアントがURLにアクセスしてもMiterlの名前は表示されず、「貴社が独自に用意した監視基盤」として提示できます。

手順は次のとおりです。

  1. ダッシュボードの「アカウント設定」>「ブランディング」で企業ロゴと配色を登録する
  2. 同じ設定画面で「Powered by Miterl」表記の非表示をオンにする
  3. ステータスページの編集画面で独自ドメインを入力し、表示されるCNAMEレコードをDNS側に追加してドメイン検証を完了する

Freeプランではこのホワイトラベル機能(ロゴ・配色のカスタマイズを除く)は利用できないため、保守契約の一部としてステータスページを提供する場合はStandard以上への加入が前提になります。

よくある質問

Miterlでステータスページを完全に自社ブランド化することはできますか?

はい。Standardプラン以上であれば、ロゴ・配色のカスタマイズ、「Powered by Miterl」表記の非表示、独自ドメイン(CNAME設定)での公開の3つを組み合わせることで、Miterlを使っていることをクライアントに意識させない形で提供できます。Freeプランではロゴ・配色のカスタマイズのみ利用可能で、Powered by非表示と独自ドメインはStandard以上が必要です。

まとめ

ステータスページは、クライアントとの信頼関係を強化しながら、運用チームの負荷を下げる仕組みです。Miterlの監視機能と組み合わせれば、障害検知から通知、ステータス更新まで一貫した運用が可能になります。自社ブランドのステータスページとして運用すれば、クライアントから見た保守サービスの専門性も高まり、契約継続率の向上につながります。ステータスページのURLをクライアントへの月次レポートや提案書に記載しておくと、「見えるところで動いているサービス」として継続的な信頼を積み上げられます。

「ステータスページってうちみたいな小規模の制作会社にも必要?」という疑問をお持ちの方は「小規模制作会社にステータスページは必要か?コスト・手間・効果を整理する」もあわせてご覧ください。月額費用と設定工数を整理しています。

ステータスページのURLを月次レポートに添付してクライアントに届ける仕組み全体を自動化したい場合は「制作会社向け|クライアント月次稼働率レポートを自動化する方法」が参考になります。MiterlのAPIを使ったデータ収集からレポート送信までの一連の手順を解説しています。

ステータスページをコスト面から評価したい場合は「ステータスページの費用対効果と導入コスト比較」もあわせてご覧ください。クライアントへの保守提案時に数値で裏付けが取れます。ステータスページの導入後、月次レポートに載せるべき指標に迷う場合は「クライアントサイト監視で報告すべきKPI 5選」を参考にしてください。稼働率・障害復旧時間・SSL証明書残存日数など、クライアントに刺さるKPIの選び方を具体的に解説しています。

ステータスページは単体で使うよりも、月次報告・障害告知と組み合わせて「クライアントポータル」として運用すると保守価値が伝わりやすくなります。3段階で監視データをクライアントに見せる全体設計は「クライアントポータルで監視データを見せる方法|月次報告の実践ガイド」で解説しています。

まずはドキュメントでMiterlの監視設定を確認し、無料プランで動作を試してみてください。具体的な活用シーンはユースケース一覧も参考になります。