2026年4月1日

【2026年版】死活監視ツール比較:UptimeRobot・Better Stack・Miterl

死活監視 ツール比較 UptimeRobot Better Stack

死活監視ツールの選び方——制作会社が重視すべきポイント

Web制作会社が複数のクライアントサイトを管理する場合、死活監視ツールの選定は運用品質に直結します。本記事では、2026年5月時点でよく利用されている3つのツール——UptimeRobotBetter StackMiterlの特徴と選び方を比較します。

海外製ツールは機能が充実している反面、日本の業務で主流のChatwork・LINEに対応していない、UIが英語のみでクライアント共有しづらい、といったギャップがあります。自社の運用シナリオに合うかを軸に選ぶのがポイントです。

2026年5月時点の主要プラン概要

UptimeRobot

  • 無料プラン: 50モニター・5分間隔。ただし2024年10月の規約改訂により、商用利用(業務委託・受託開発・クライアントサイト監視)は有料プランが必須となった
  • Solo: 月額$9〜(年払い)、60秒間隔、50モニター
  • Team: 月額$38〜(年払い)、チーム複数名での利用、より多くのモニター数
  • Enterprise: 月額$69〜(年払い)

※料金は2026年5月時点の公開情報に基づく。詳細は公式サイトを確認のこと。

Better Stack

  • 無料プラン: 10モニター・3分間隔、1ステータスページ、Slack・メール通知
  • Team: 月額$29〜(年払い)、30秒間隔、50モニター、無制限の電話通知・SMS通知(Responderライセンス含む)、ログ管理・インシデント管理も統合

※旧名「Better Uptime」として知られていたサービス。

Miterl

  • 無料プラン: 日本語UI・Chatwork/LINE通知を含む主要機能を試用可
  • 有料プラン: クライアント単位でのワークスペース分離、月次稼働レポート自動生成、ステータスページのカスタムドメイン対応

主要3ツールの機能比較

比較表:機能・通知先・日本語対応

項目 UptimeRobot Better Stack Miterl
無料プラン 50モニター / 5分間隔(非商用限定 10モニター / 3分間隔 あり
最短監視間隔 60秒(有料) 30秒(有料) 60秒
SSL証明書監視 あり あり あり
Slack通知 あり あり あり
Chatwork通知 なし なし あり
LINE通知 なし なし あり
日本語UI なし なし あり
ステータスページ あり(有料) あり(無料枠含む) あり
月次レポート自動生成 限定的 あり あり
マルチテナント運用 非対応 対応(上位プラン) 対応
ログ・インシデント管理統合 なし あり 部分対応

UptimeRobot:定番の海外ツール、無料枠の商用制限に注意

UptimeRobotは長年の実績があり、以前は無料プランで50モニターを業務利用できるとして広く普及していました。しかし2024年10月の規約改訂(2024年12月1日施行)により、無料プランは非商用個人利用に限定されました。受託開発・制作会社・クライアントサイト監視といった業務用途には有料プランへの移行が必要です。

UIが英語のみであること、日本でよく使われるChatwork・LINEへの通知に対応していない点は制作会社にとって引き続きハードルになり得ます。有料プランでも最短監視間隔は60秒で、込み入った監視シナリオを組みたい場合は他ツールが適する場合があります。

Better Stack:高機能なオールインワン、ログ管理も統合

Better Stackはインシデント管理・オンコール・ログ管理も統合されたオブザーバビリティプラットフォームです。無料プランでも10モニターと1ステータスページが使えるなど間口は広く、有料プランではSlackや電話・SMS通知が充実しています。

ただし、料金は監視機能のみに特化したツールより高めになる傾向があります。SRE専任者が在籍する組織や、ログ管理も含めて一元化したい中〜大規模チームには強力な選択肢です。一方、主に死活監視と月次レポートがあれば足りる小規模な制作会社には、コストが過剰になるケースもあります。

Miterl:日本の制作会社に最適化

Miterl は日本語UIを標準搭載し、Slack・Chatwork・LINEといった国内で主流の通知先に対応しています。制作会社が複数クライアントを管理する運用フロー——障害アラートの即時通知から、月次稼働レポートのクライアント共有まで——を想定して設計されているのが特徴です。

# Miterlで監視中のサイト一覧を取得
curl -s https://miterl.com/api/v1/monitors \
  -H "Authorization: Bearer YOUR_API_KEY" | jq '.data[] | {name, url, status}'

月次稼働レポートの自動生成、ワークスペース単位のクライアント分離、ステータスページのカスタムドメイン対応など、保守契約とセットで運用する前提の機能が揃っています。月次レポートはダッシュボードで自動生成され、共有URLやPDFでクライアントに渡せます。

APIからは各モニターの直近30日の稼働率(uptime_30d)を取得して、自前のレポートに組み込めます。

# 監視中サイトの直近30日の稼働率を一覧取得
curl -s https://miterl.com/api/v1/monitors \
  -H "Authorization: Bearer YOUR_API_KEY" | jq '.data[] | {name, status, uptime_30d}'

制作会社がツールを選ぶときの判断基準

3つの判断軸

ツール選びで迷ったら、以下の3点で判断するのがおすすめです。

  1. 通知先の対応状況: クライアントや社内で使っているチャットツール(Slack・Chatwork・LINE・Teams)に対応しているか
  2. 日本語対応: クライアントへの共有やレポートに日本語が使えるか。管理画面・通知メッセージ・月次レポートいずれも
  3. コストパフォーマンス: 管理サイト数に対して料金が見合うか。業務利用で無料枠が使えるか(UptimeRobotは2024年末から商用利用が有料プラン必須)

ケース別の推奨ツール

シーン 推奨ツール 理由
個人・趣味サイト(非商用) UptimeRobot 無料プランで50モニター(非商用限定)
制作会社で5〜50クライアント Miterl 日本語+Chatwork/LINE+月次レポート+障害調査対応
SRE専任・ログ管理も必要な組織 Better Stack ログ・オンコールまで統合
大企業内製運用 Better Stack or Miterl 要件次第で選定

まとめ

死活監視ツールは「機能リストの比較」ではなく「自社の運用に合うか」で選ぶのが正解です。特に日本の制作会社の場合、ChatworkやLINEへの通知可否・日本語レポート・マルチクライアント運用のしやすさが決定打になります。

また、2026年5月時点では UptimeRobotの無料プランは商用利用不可(2024年12月施行)という点も見逃せないポイントです。業務用途で「とりあえず無料で始める」というアプローチは、規約違反リスクを伴います。

制作会社での具体的な導入ステップは Web制作会社が死活監視を保守契約に組み込むべき理由 でも解説しています。すでにUptimeRobotを利用中で乗り換えを検討している方は UptimeRobotからMiterlへの乗り換えガイド を参照してください。実際の使用感を試したい方は 無料で始める からお試しください。

導入事例や活用方法については ユースケース のページも参考になります。Miterlのドキュメントはこちら、よくある質問はFAQにまとめています。自社の運用に合ったツールを選び、クライアントサイトの安定稼働を実現しましょう。